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弁護士 波床 有希子

2018年08月31日

ちょっぴりハードボイルドな弁護士を目指して

(丸の内中央法律事務所事務所報No.33,2018.8.1)

 昨年末、弁護士登録と同時に弊所に入所して、半年ほどが経ちました。
 まだまだ未熟者であるにもかかわらず、皆様方には平素より並々ならぬご厚情を賜りまして、心より御礼申し上げます。
 最近は、業務に慣れてきたこともございまして、今後どのようなスタンスで弁護士業務をしていくべきか、という私なりの職業観についても考える余裕が出てまいりました。思い起こしますと、入所してからまだ日も浅かった頃、弊所の山本が、弁護士には優しさと強さが必要だという趣旨のことを言っているのを聞いて、まるでフィリップ・マーロウみたいと笑ってしまったことがありましたが、私自身、実務に携わるにつれて、その言葉の重みが段々とわかってきたように思います。
 ハードボイルド小説の巨匠であるレイモンド・チャンドラーの遺作Playbackの中で、主人公のフィリップ・マーロウが、、"If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive."(「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格がない。」)という名言を残す有名なシーンがあります。
 私は、マーロウのように、優しさや強さということが、生きるか死ぬかの問題になるほど、ハードボイルドな人生を送っているわけではありませんが、これからの私の弁護士人生の中で、優しさと強さは、やはりひとつの大きなテーマになっていくのではないかと感じております。
 弁護士に必要な優しさとは、依頼者にとって耳に心地良いことを言うということではなく、依頼者の真の利益を考え、厳しい見通しも含めて、適切なアドバイスをし、考え直していただくべきところは考え直していただくようにご提案しつつも、依頼者のご意向やご心情も最大限に尊重して、最後には共に困難や問題に立ち向かうのだという心構えで日々準備をすることであると思います。
 そして、弁護士に必要な強さとは、様々な法律をいかに手段として使いこなせるかという知的な強さ、難しい局面に追い込まれても依頼者のために闘える精神的な強さ、そして、時として激務にも耐えられるだけの体力的な強さをいうのだと考えております。
 業務が立て込むと、連日終電での帰宅になり、時には終電すら逃してしまうこともありますが、お化粧も剥げ落ちてクタクタになって帰宅しても、ベッドに入る時には、自分のその日一日の仕事を誇らしく思えるよう、ちょっぴりハードボイルドな弁護士を目指していきたいと思います。
 今後ともご高配を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

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