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弁護士 山本 昌平

2017年02月14日

座右の銘・名言の持つ力について

(丸の内中央法律事務所報No.30, 2017.1.1)


□ 皆様、新年あけましておめでとうございます。 昨年は大変お世話になりました。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 本年は酉年ですが、酉(鶏)は、一番に鳴く鳥で縁起がよいとされているようです。
 本年が皆様にとって充実した縁起のよい一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
 恒例のご挨拶ということで、今回は、座右の銘や名言について雑感を述べさせていただきます。座右の銘については、あるブログでも述べたことがありますが、改めて述べさせていただきたいと思います。

□ 皆様は、ご自分なりの座右の銘や名言をお持ちの方も多いと思いますが、座右の銘や名言は、決断を後押ししてくれたり、ブレる心に喝を入れてくれたり、また、気持ちが落ち込んだり、やる気がなくなったときなどに、元気をくれたり、一筋の希望の光をあててくれたり、奮い立たせたりしてくれます。また、生き方や仕事、恋愛などを成功に導くヒントを与えてくれることもあります。

そういう意味では、座右の銘や名言は、時代や地域、人種、文化、言語等を超えて、言葉の持つ力・素晴らしさを象徴しているといえるでしょう。

□ 皆様は、エイブラハム・リンカーンの名言をご存知でいらっしゃいますか。

 エイブラハム・リンカーンは、弁護士出身のアメリカ合衆国第16代大統領で、奴隷制に反対し、南北戦争の勝利直後に暗殺されたアメリカで最も著名な政治家で、名言も多数残しております。

 このリンカーンの名言で最も有名な言葉が、皆様よくご存知の「人民の、人民による、人民のための、政治」で、デモクラシーの最良の定義とされ、「・・・の、・・・による、・・・のための、・・・」というフレーズは、様々な場面で、民主的運営や自律的活動を象徴する表現として、よく転用されております。

 この名言は、18631119日、南北戦争の激戦地であったペンシルバニア州ゲティスバーグにおいて、国有墓地の献納の際になされた短い演説の最後の一言といわれております。この短い演説は、リンカーンが演説する前に、2時間にも及ぶ別の政治家の大演説の後に行われたもので、大統領としての一言の挨拶の際に述べられた言葉とされ(高木八尺、斎藤光訳「リンカーン演説集」215頁高木八尺解説によります)、当時は、この言葉が後世に伝わる名言になるとは思われていなかったふしがあるとのことです。

 名言とはそのようなものなのかもしれませんね。

□ ここでリンカーンの名言の中で、私が好きな名言をひとつご紹介させて頂きます。

 Determine that the thing can and shall be done, and then we shall find the way.

「そのことができる、やり遂げると決意しなさい、その後に、その方法はみつかるだろう」と訳せますでしょうか。

 ものごとを決める、道を選択する、新たな第一歩を踏み出す等、これから未知の領域に踏み込む、新たなチャレンジをする等にあたり、何よりも、成し遂げられるという意志や、決意の強さが成功を導くことを示す名言だと思います。

 新たな挑戦をするにあたり、不安や迷いはつきものです。しかし、自分が選択した道を成功に導くには、どのような困難なことがあろうとも、必ずやり遂げるという強靱な意志が必要であり、その強靱な意志だけが、立ち塞がる困難な壁をひとつひとつ打ち壊してくれると思います。

 本年もいろいろな場面で決断や選択を迫られることがあると思いますが、この名言を胸に刻み進んで参る所存でございます。
 本年も皆様に迅速かつ的確なリーガルサービスを提供し、少しでも社会の役にたてますよう、全力を尽くす所存でございます。
 本年もご指導・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い致します。
 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

以 上


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