• 事務所概要
  • 企業の皆様へ
  • 個人の皆様
  • 弁護士費用
  • ご利用方法
  • 所属弁護士

弁護士コラム・論文・エッセイ

弁護士コラム・論文・エッセイ

イメージ
弁護士 石黒 保雄

2009年08月03日

私の健康回復作戦

 2年ほど前からでしょうか、風邪をひくとなかなか治らず、気管支炎になってしまうことが多くなりました。私はもともと喉が弱く、すぐに扁桃腺が腫れてしまう体質でしたが、最近は風邪薬を飲んでもさっぱり回復せず、食事と睡眠を気遣っても気管支炎に移行してしまうのです。気管支炎をご存じない方のために説明すると、気管が炎症を起こしているために気道が狭まり、呼吸をするたびにゼイゼイと嫌な音が出て、いつも息苦しい状態となります。そして、慢性的に強度の咳が出るばかりか、とくに喋り出すと咳が止まらなくなるという事態に陥ります。そうなると、電話の相手方とまともな話ができない、お客様との打ち合わせも困難という具合に、弁護士としての仕事を満足に遂行することができなくなってしまうのです。

 そして、昨年の秋、夏風邪に端を発した感染症に罹患し、生まれて初めての入院生活を経験するに至り、さすがにこれは本気で何か手を打たなければならないと思うようになりました。そこで、お世話になっている呼吸器を専門とする先生に相談したところ、根本的な解決方法は、体を鍛えて呼吸器の機能を強化することであり、それには水泳、ランニングなど心肺機能を高める運動が効果的であるとの教示をいただきました。
  そこで、水泳をするにはプールが必要ですが、ランニングならばいつでもどこでもできるので、早速明日の朝から始めようと決心しました(日中や夜間は仕事の関係で時間が取れないのです)。しかし、実際に朝早く起きてランニングに出掛けるというのは、どちらかというと夜型で、毎朝早く起床する生活習慣のない私にとっては大変な苦痛でした。そして、悲壮な決意でベッドを抜け出して外に出てみても、暗い、寒い、眠いの三重苦に襲われ、ますますやる気が失せてしまう有様でした。

 私は、これでは何のために健康回復を決意したのか分からないと途方に暮れてしまいましたが、自らの軟弱な意思を克服するには、何らかの強制力が必要と考え、フィットネスクラブに入会することにしました。幸いなことに、自宅から徒歩1分のホテルの中にフィットネスクラブがあり、調べたところ午前6時から営業を行っていることが判明したため、他に選択の余地はありませんでした。そこで、昨年の年末に入会手続を済ませ、正月明けから通い始めました。

 そのフィットネスクラブには、長さ25メートルのプールがあり、当初、私は、水泳をメインにジョギングを加え、心肺機能の強化に特化した運動をしようと考えていました。ところが、入会時の体力測定において、筋力の低下が著しいことが明らかとなり、インストラクターによって全身の筋力トレーニングメニューを組まれてしまいました。すると、フィットネスクラブにおける私のスケジュールは、概ね以下のとおりとなりました。
  まず、午前6時のオープンと同時に入場し、ロッカールームで着替えて、体重および血圧の測定を行います。その後、エアロバイクにまたがり10分ほど漕ぐと、全身から軽い汗が出てきます。そして、10種類ほどの筋力トレーニングメニューを1セットにつきそれぞれ15回程度行い、これを2セット繰り返すと、約45分くらいかかります。この時点で、かなり息も切れて疲労を感じますが、休まずにトレッドミル(ランニングマシン)に乗って、45分から1時間程度走ります。そうすると、早くも午前8時前後となり、ロッカールームへ戻り、5分くらいジャグジーに浸かった後にシャワーを浴び、身支度をして退場します。自宅に戻るのは午前8時半頃で、急いで食事をして仕事に向かうという具合です。

 このように、私はそもそも水泳をやりたかったにもかかわらず、現時点ではプールに行く時間的余裕が全くなく、また、浴室にあるサウナやミストサウナを楽しんだりするゆとりもない状態です。
それでも、今年1月は2日に1回(当初は全てが新鮮であり早起きが全く苦痛に感じられなかったのです)、それ以降は最低週2回というペースで、現在もフィットネスクラブ通いを続けております。継続にあたっての最大の難関は何と言っても早起きですが、それを克服するためには結局のところ早寝しかないとの結論に至り、毎週毎に夜の予定(会合や残業)を確認し、早く就寝できる翌日の朝にフィットネスクラブに行く予定を立て、それを実行することにしました。

また、そのホテルには外国人ビジネスマンが多く滞在しており、早朝のフィットネスクラブに現れるのは9割以上が外国人です。私は、彼らが午前6時から1時間程度、異国の地で黙々とトレーニングに取り組んでいる姿を見て、自分も頑張らなければいけないという刺激を受けましたが、これもトレーニングを継続する動機の1つとなりました。

 さて、フィットネスクラブへ通い初めて早くも半年が経過しましたが、肝心の健康回復はどうであったかといいますと、驚くべきことに、今年に入ってから気管支炎どころか、1度も風邪をひいておりません。2月や3月に、風邪の前兆である喉の違和感を感じたときがありましたが、そのときはむしろフィットネスクラブで汗を流すことによってそれを吹き飛ばしました。もちろん、本当の成果が試されるのは今年の冬ですが、現状に油断することなく、さらに体力の強化を図っていきたいと考えています。

以  上

ページトップ