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弁護士コラム・論文・エッセイ

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弁護士 重富 智雄

2021年04月12日

人類最古(?)の趣味

(丸の内中央法律事務所事務所報No.38, 2021.1.1)

1.「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」

 中国の古いことわざで、このような言葉があります。
  「一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。」
  「一日、幸せになりたかったら床屋に行きなさい。」
  「一ヶ月、幸せになりたかったら結婚しなさい。」
  「一年間、幸せになりたかったら新しい家を建てなさい。」
  「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」

 釣りがいかに奥深く、味わい深いものであるかを表している言葉のように思います。そんな私も、3年ほど前に友人から誘ってもらったのをきっかけに、すっかり釣りにのめり込むようになりました。
 明け方の3時〜4時頃に家を出て、船に揺られながら糸を垂らし、魚のいるタナ(魚が泳いでいる層)に餌を合わせていると、やがて竿の先が「ピク、ピク・・・グイー・・グングン!!!」と反応し、魚が食ったのに合わせて竿を立ててリールを巻き、そのまま狙い通りに魚が釣れた時には、早起きの疲れなど吹き飛びます!
アジやシロギスといった、割と小さい魚でも、その小さな体からは想像できないくらいのパワーで糸を引くので、小さい魚を狙った時にも大いに楽しめます。
そして何より、釣った魚を家で料理して美味しく食べることも大きな魅力です。

(アジハンバーグ・アジフライ)

    
       (鯛めし)         

 

2.魚の数だけ釣り方がある

 こうした釣る瞬間の楽しさ、食べる楽しさも釣りの大きな魅力なのですが、意外なことに、私自身は釣りの準備をしている時間を最も楽しんでいるのではないかと感じております。
 釣りは人類最古の趣味とも言われるくらい歴史が長く(約4万年前の旧石器時代から釣り文化はあったようです)、同じ魚を狙う場合でも、釣り方や道具の選び方などにも膨大な選択肢があり、その奥深さにいつも圧倒されています。
 私が釣りを始めた当初は、竿はレンタルの普通のものを使い、友達に勧められた仕掛け(糸・針・重りなどがセットになったもの)をそのまま使い、あまり深く考えずにただ黙々と教えてもらった釣り方をこなすだけで、事前の準備には意識を向けておりませんでした。
 しかし、釣りに行く回数が増え、自分で道具を揃えるようになって来ると、「次はもっと沢山釣りたい!」と思うようになり、事前の調査や準備に時間を割くようなりました。
 こうして、どんどんと釣りにはまって来た私は、次の釣行の予定が決まると、狙う魚の生態や好みの餌などを調べ、魚の捕食シーンの動画をYouTubeで確認し、自分の持っている道具でどのような釣り方が出来るのか、魚が食べやすい餌の付け方などを一つ一つ調べるようになり、その調べている時間自体もとても楽しむようになりました。
 ただ、どれだけ準備に時間を割いても、自然や生き物相手なので、中々思い通りにはなりません。万全の準備をしたのに全く釣れない時もあれば、大した準備をしないままやった釣りで大物が釣れる時もあります。このように、思い通りにならない状況に振り回されることも、釣りの楽しさの一つかもしれません。

観音崎沖で真鯛をゲット!

以上

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