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弁護士コラム・論文・エッセイ

弁護士コラム・論文・エッセイ

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弁護士 石黒 保雄

2021年09月16日

コロナ禍のゴルフ練習法

(丸の内中央法律事務所事務所報No.39, 2021.8.1)

 □ 昨年春以降続いているコロナ禍の中、若者を中心にゴルフの人気が高まっています。三密を回避しつつ、緑豊かなゴルフ場で思い切りボールを飛ばすというのは、日々の閉塞感を解き放つ絶好の機会と言えるでしょう。そして、ゴルフ人気が上昇することによって必然的に混雑するのがゴルフ練習場ですが、今や東京都心に大きなゴルフ練習場は数えるほどしかなく、土日は打席が空くまで長時間待たされ、しかも場内も人混みで溢れているため、練習環境として決して良いとは言い難い状況です。

 □ そこで、私は、練習場へ行く代わりに自宅で有効な練習ができないかと試行錯誤した結果、以下のような練習法を実践するに至りましたので、本稿にてご紹介させていただきます。

短尺アイアンによる素振り

 □ まず、ゴルフ練習においてはクラブを振ることが不可欠ですが、余程天井が高い部屋であれば格別、通常の部屋ではアイアンクラブですらフルスイングを行うことが困難です。
 そこで、自宅の部屋でもフルスイングが可能なツールとして、短尺アイアンを購入しました。これは、一般的な7番アイアンのシャフトの長さが約90センチメートル程度であるのに対し、その3分の2の約60センチメートルのシャフトを取り付けたクラブですが、グリップやヘッドの形状は通常のアイアンと異なりません。

 □ このような短尺アイアンを用いた素振りにおいては、ボールを意識しない代わりに、体の動き一つ一つに神経を集中してスイングを行うことになります。また、いわゆる立ち鏡を飛球線後方、体の正面、飛球線前方などに置いて、自分のイメージしているスイングと実際の体の動きがどの程度一致しているかを確認しながらクラブを動かすことも可能です。
 この点、特に短尺アイアンを使用することなく、同じ長さの適当な棒で素振りをしても同様ではないかと思われるかも知れません。しかし、重要なのはクラブフェースの向きで、クラブを腰の高さまで上げた位置及びトップの位置で、クラブフェースがどこを向いているかを正確に把握するためには、短尺アイアンを用いて確認することが不可欠なのです。

 □ そして、自らのスイングの欠点を直すためにも、ボールを打たない素振りが有効であると考えます。ボールを打つとなるとどうしてもそちらに意識が向いてしまい、正しい動きを筋肉に覚えさせることが難しくなってしまうからです。
 私のスイングは、これまではかなりの縦振りで、飛球線後方から見るとダウンスイングでシャフトが右肩と首の間から下りてくるような状態でしたので、これを改善して右肩の下あたりから下ろせるように素振りを続けていますが、実際のゴルフコースではなかなか上手くいかず、まだまだ筋肉が覚えて無意識に振れるレベルには至っておりません。

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InBirdie SMART+によるパッティング練習

 □ 次に、自宅とゴルフ練習との親和性が最も高いものとして、パッティング練習が挙げられます。実際、パターマットやパター練習機などの練習道具が多数販売されており、私もかつてそれらの練習道具をいくつか購入しました。しかし、それらの練習道具によるパッティング練習はそもそも単調であり、また同じような目標距離でしか練習できず、しかも打ったボールをいちいち回収しなければならないなどの欠点があったため、いつしか物置の奥で眠ることになりました。

 □ しかし、現在私が使用しているDMBH社製のデジタルパッティング練習機「InBirdie SMART+」は、パッティング時のボールのスピード及び進行角度をセンサーが読み取るシステムにより、本体の長さが2メートル程度であるにもかかわらず、1.2メートルから15メートル程度までのパッティング練習が可能で、しかも、グリーンのスピードを、fast、normal、slowの3段階に設定できます。また、ボールの進行方向の端にリバウンダーが取り付けられており、打ったボールが戻ってくるため、わずか1個のボールで繰り返しパッティング練習を行うことができます。
 さらに、「InBirdie SMART+」は、bluetooth機能を搭載しているため、アプリをインストールしたiPadに接続することにより、アプリ内に設定されているゲームを楽しみながら、飽きずにパッティング練習を続けることができます。

 □ このように、「inBirdie SMART+」は、これまでのパッティング練習機の欠点を克服した大変優秀かつ便利なものですが、私が個人的に一番役立っていると考えるのは、毎回のパッティングにおいて、打ち出された距離のみならず方向性も示される点です。すなわち、正確にストレートに打ち出せた場合は0ですが、フェースがクローズであればマイナス1から9まで、フェースがオープンであればプラス1から9まで、それぞれ打ち出された度数が示されるため、どのように打てばストレートに打ち出せるかを研究できるのです。

 □ 私は、これを使用して本格的にパッティング練習を行うにあたり、ゴルフショップでパターのフィッティングを行い、自らの身長と打ち方に合ったパターを新調しました。そして、そのパターを用いた練習を継続した結果、実際のゴルフコースにおいてこれまで苦手だったパッティングが楽しみに感じるようになりました。


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Xplay2000 Micro Golf Simulatorによるシミュレーションゴルフ

 □ 最後に、練習の仕上げとして、自宅で本格的なシミュレーションゴルフを楽しめる「Xplay2000」を挙げたいと思います。これは、「E6 CONECT」というアプリに接続して、センサーデバイスを取り付けたスイングスティックを実際に振ることで、テレビの画面上に映し出されるアメリカの有名な5つのゴルフコースをプレイできるというものです。

 □ シミュレーションゴルフについては、実際に本物のクラブとボールを使用し、プロジェクターで映し出されたスクリーンに向かってボールを打つ実践的なものから、「みんなのGOLF」や「MARIO GOLF」のようなゲーム感覚のものまで幅広く存在しますが、「Xplay2000」は、自宅のリビングで気軽にプレイできるにもかかわらず、スイングの良し悪しがきちんと結果に反映される点で、自宅でラウンド練習を行うには最適の製品であると思います。

 □ 「Xplay2000」のスイングスティックの長さは、収納時は44センチメートルですが、使用時には短尺アイアンとほぼ同様の64センチメートルとなりますので、実際にスイングしても何ら違和感がありません。ただ、本物のクラブよりも軽いため、どうしてもスイングが速くなってしまう点には注意が必要です。また、全てのシミュレーションゴルフの特徴として、パッティングは実際のものとは大きく異なってしまうため、専らショットの練習として、素振りで養った感覚を試すようにしています。

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