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弁護士コラム・論文・エッセイ

弁護士コラム・論文・エッセイ

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弁護士 園 高明

2023年10月11日

アメリカ西海岸紀行

園高明弁護士は2023年(令和5年)3月をもちまして当事務所を退所いたしましたが、本人の承諾を得て本ブログの掲載を継続させていただいております。

(丸の内中央法律事務所報No.43, 2023.8.1)

7月12日から17日までカリフォルニアを回ってきましたので、その雰囲気をお伝えします。

1日目 ナパワイナリー巡り

オーパス・ワン・ワイナリー (Opus One Winery)

 オーパス・ワンは、ボルドーを代表する五大シャトーのひとつシャトー・ムートン・ロートシルトのフィリップ・ド・ロスチャイルドイルド男爵とロバート・モンダヴィとのJVにより作られました。ボルドーの主力品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンによるワインです。Opus One(オーパス・ワン)とは音楽用語で「作品番号1番」の意味で、一本のワインは交響曲、一杯のグラスワインはメロディのようなものだという考えから命名されたものと言われます。カベルネ・ソーヴィニヨンは日本も含めいろいろなところで作られていますが、一般的にはタンニンが多く渋味が強いワインになります。しかし、カリフォルニアの太陽の下で育ったオーパス・ワンは、明るく力強く特にワインの蘊蓄を語らずとも楽しめるワインです。

 私が、ワインに興味を持った30年前は1本1万円で、カリフォルニアにしては随分高価なワインと思っていました。(そのころ本家のムートンは2万円位)世界的な高級ワインの価格高騰を受けて、手の届かないワインになってしまいました。ということで、ここでの試飲はなく、見学にとどめました。

 代わりに、カプコンの創業者 辻本憲三氏が手掛けるKENZO ESTATEで試飲してきました。

 KENZO ESTATEの敷地面積は東京都中野区と同じぐらいで、その広大な敷地約1割の畑を使い、年間3万本程度のワインを製造しています。基本的にボルドー品種を使い、金額は1万円~4万円ぐらい。高級なものは凝縮感が強く値段に相応しいワインです。

 

Opus One                     

2日目

アップル・パーク ビジターセンター

 Apple Park(アップル・パーク)は、2017年に完成したAppleの新社屋です。宇宙船のようなドーナツ型の建物の中には、輪切りにしたような巨大な空間が続きます。広大な円形建物であるApple Parkは、反対側に行きたい時でも直線の最短ルートで行けないような仕組みになっています。これは効率を求めるのではなく、遠回りでも各セクション間の移動に他部署を通らせることにより、人と接する機会を設け、様々な発想が生まれるようジョブスの意思がそのようにさせています。

 当時の最高デザイン責任者だったジョナサン・アイブはアップル・パーク内のカフェテリアを中心に日本の老舗家具メーカーであるマルニ木工の椅子を採用したことが話題となりました。

 軽量鋳造コンクリートが使用されている階段も非常にR形状が美しく、デザインのアップルを象徴する作りとなっています。建物の大きなガラス張り、センター内のトイレもとても綺麗で、至るところに清掃員がいました。ここでも美に対する拘りを感じました。

スタンフォード大学

 リーランド・スタンフォード・ジュニア大学( Leland Stanford Junior University)は、カリフォルニア州スタンフォードに本部を置くアメリカ合衆国の私立大学です。2023年世界大学ランキングは3位です。

 カリフォルニア州知事で、大陸横断鉄道セントラルパシフィック鉄道の創立者でもあるリーランド・スタンフォード夫妻が早逝した一人息子の名を残すために1891年に設立したそうです。

 数々の著名人を輩出したスタンフォード大学は、その学力だけでなく建物にも目を見張るものがあり、特にフーバータワーはスタンフォード大学卒業生のアメリカ合衆国第31代大統領 フーバーが設立した研究所の中心的建物です。

 平日は一般人がキャンパス内を自由に散策できます。私が訪問したタイミングはすでに夏休みでもあり、オープンキャンパスで家族連れが多く見られました。

 大学のほぼ中央にある教会を囲むように建てられた校舎をめぐる石畳の回廊を歩いてい ると、その美しさにApple新社屋もここからヒントを得たのではないかと思うほどでした。

フーバータワー

3日目・4日目

エンゼルススタジアム

 いわずと知れた大谷選手の所属するMLBエンゼルススタジアムで2試合観戦しました。大谷選手がトレードされないようにエンゼルスの健闘を願ってきましたが、まさかのオールスター直前の失速で出発直前にはヤキモキしていました。

 球場に入ってみると、テレビには映らないイニング間の球場モニターの演出、観客のパフォーマンス、球場の一体感はベースボール発祥の地ならでは。敵も味方もなくファンと一体になった独特の雰囲気に感動しました。

 1戦目は大谷選手がせっかく先発したにも関わらず、残念ながら5対7で敗れてしまいました。一方で翌日の試合では13対12という大味な試合で、引き離されては追いつく展開で、最後は劇的なサヨナラ勝ち。エンゼルスのがむしゃらな1勝に大興奮の一戦でした。

 ただ、2試合ともチーム全体で勝利に向かうということに慣れた優勝を争うチームと、そうでないチームの野球の緻密さの差が顕著になった試合だったと思います。チームの勝利を優先したい大谷選手にはやはり去らなければならないチームだと思ってしまいました。

 大谷選手の第33号ホームランに始まるエンゼルスの真夏の夜の夢のような試合を最後に、カリフォルニアをあとにすることにしました。

  

       33号ホームラン          第1球           

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