
2016年09月01日
(丸の内中央法律事務所報No.29, 2016.8.1)
□残暑お見舞い申し上げます。
日頃大変お世話になりまして、御礼申し上げる次第でございます。
相変わらず、暑い日が続いておりますが、如何お過ごしでございますでしょうか。今夏号では、弊事務所の海外展開について、お話しさせて頂きます。
最近は、規模の大小を問わず事業活動を遂行する上で、海外展開することが当たり前になって参りました。海外展開のきっかけは、例えば、重要顧客が海外に進出したことを機に現地法人を設立したり、国内の人件費の問題や為替リスクの回避など海外展開する理由は様々ですが、今後海外展開の機会はますます増加するものと思われます。日本企業の海外展開先は、中国、欧米、東南アジアなど様々ですが、弊事務所では、近時、インドネシアとの関係を深めております。
□インドネシアは、国土が約189万平方キロメートルで我が国の約5倍あります。また、人口は約2.55億人(2015年、インドネシア政府統計より)で我が国の約2倍以上あり、現在世界第4位で、将来期には4億人の人口を抱えるといわれております。また、宗教は88%以上がイスラム教で世界最大のイスラム人口国と言われておりますが、比較的穏健で、東南アジア諸国連合(ASEAN)の盟主とされ、インドネシアがくしゃみをすると他のASEAN諸国が風邪を引くと解説されることもあります。
インドネシアは、オランダからの独立戦争時に約3,000人の日本人が参加したこともあって、とても親日的で、我が国からの投資も旺盛です。2016年第1四半期でみますと、インドネシアの外国直接投資の受け入れは前年同期比で17.1%増加し、我が国からの投資額はシンガポールに次ぐ第2位の15億9,000万ドルということです(日本貿易振興機構(JETRO)ホームページより)。近時、報道でも鉄道、道路等インフラ設備への大型投資のニュースがありました。
左二人目からハミッド氏、春名氏、エルニ氏 ジャカルタのパンチャシラ大学にて
□ 私が所属する東京弁護士会リーガルサービスセンターでも、インドネシアとの交流をすすめておりますが、今般、そのご縁で、インドネシアのジャカルタに所在するハミッド、ハルナ、エルニ&パートナー法律事務所(HHE(ハーハーイー)法律事務所といいます)と業務提携をする運びとなりました。HHE法律事務所は、共同パートナーを務めるのが日本人の春名尋子氏であり、同氏は、ジャカルタにあるパンチャシラ大学法学部の客員教員を務めており(HHE法律事務所のハミット弁護士、エルニ弁護士も同学部の教員を務めております)、公用語であるインドネシア語に大変精通しているばかりか、インドネシア国内に、官公庁をはじめ様々なネットワークを有しており、精力的に活動されておられます。
今後、HHE法律事務所との関係を深め、少しでも皆様のお役に立てますよう、リーガルサービスの拡大・深化を目指して参ります。また、微力ではありますが、日本とインドネシアとの一層の信頼関係の構築のために尽力していきたいと思います。
今後とも一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
以 上